03月08日(土)   山梨県


連敗中の私達・・・(TOT)

懲りもせずにまた行ってまいりました・・・山梨県・・・

しかし今回はなんとしても出さないと・・・

普段は「ボウズ上等!」みたいな事を言ってますが

ここまでボウズ連発だと・・・ちと辛い・・・


もう少し真剣に取り組まないと

またボウズを食らう結果になりかねない・・・


ということで今回ばかしは

ポイントの選択を花さんと連絡を取り合い

事前に打ち合わせを済ませてから挑んだ

山梨県入りでした・・・


しかし

今回入る予定のポイントはどこも初めて足を踏み入れる場所ばかり・・・

ちょっとばかし冒険にはなってしまうが・・・(一歩間違えれば連敗記録更新(TOT))


材割りシーズンも後半になってくるとほとんどの場所は

他の採集者もかなり入ってるので

材を探すだけでも一苦労・・・

いや、一日かけて材探しで終わってしまう可能性も・・・


普段行き慣れた濃い場所でまだ存在しているかもしれない材探しをするか

それとも

まだ足を踏み入れてない濃いか薄いかも分からない場所でたぶん存在するであろう材を探すか・・・

この二つの選択が私たちの考えついた案なのですが

後者でやってみる事になりました・・・

はたして・・・



<第一ポイント>

邪魔にならないような場所に車を停め、身支度を済ませて早速目的のポイントまで歩きだす二人・・・

しばらくすると・・・

「うおっ!・・・く、車に・・・さ、財布忘れた・・・」

   花さんが財布を忘れて取りに戻ってしまった・・・の図

一人、ショボ〜ンとしているかぶ・・・

こんな山の中じゃ買い物することもないのに・・・


山道の両サイドは笹で覆い尽くしている・・・

非常に心寂しい・・・


先に歩き進めてしまうか?

それとも待ってた方が良いか?

ちょっと悩んだが

その場で笹藪の奥に目を凝らすといくつかのクヌギの切り株が視界に入った

「よしよし!この切り株相手に花さんを待ってる事としよう・・・」


早速、切り株に斧を入れてはみるものの

出てきたのはコクワ・・・(TOT)

もう一つ別の切り株からもコクワ・・・(TOT)


ここで花さんやっと到着・・・

さてさて、目的場所へ急ぎましょう!

   このポイントは沢沿いを攻めてみようという・・・の図

私は沢の上流に向って左側・・・

花さんは右側を探ることにして

二人で上がって行く事に・・・


途中、私は凄い藪に行く手を阻まれてかなりの時間ロスをしてしまった・・・

やっと沢に降りる事が出来たのだが

当然、花さんが先行していると思われる・・・

その証拠に沢沿いにあるいくつかの材にはチェックした真新しい跡が付いている

「この跡を辿って行けば花さんと合流できる」

なんのためらいもなくそう考えた


しばらく歩くがなかなか花さんに追い付けない

「こんなに差が付くほどの時間ロスを私はしてしまったのか・・・」

と、考えながらも

花さんがチェックした材をマジマジと私も見てみる

「うんうん!この材なら私も間違いなくチェックするな!」

しかし、食痕は出てないのでそのままパスしたんだろう・・・

その先には倒木があったのだが・・・

「うんうん!さすがにこの倒木は材質も違うし、古すぎるし、チェックしなくて正解・・・」

次の立ち枯れでは・・・

「あれ?この材はチェックしてあるがなんでこの部分はチェックしないんだ?」

などなどと花さんの行動を色々と考えながら歩き進めているところに花さんから電話が・・・


花    「今、どこですか〜?」

かぶ  「花さんの後を一生懸命に追ってるところです〜」

花    「ええっ!かぶさんも尾根沿いを来てるんですか?」

かぶ  「お、尾根沿い!?」

花    「私も断崖絶壁に行く手を阻まれて左側に渡ってそのまま尾根まで上がってしまったんです」

かぶ  「だって沢沿いに花さんのチェック跡がありますよ?」

花    「いや、二人別れてからすぐに渡ってしまったので沢沿いには上がってないです」

かぶ  「・・・・・・・・・・」


どうやら私は勝手に花さんのチェック跡と勘違いし

他の採集者の付けた跡を一生懸命に追っていたようだ・・・

これではいくら足を速めても花さんに追い付けるはずがない・・・(TOT)

がっくし・・・


花さんにはそのまま尾根を戻ってもらい車の停めてある方向へ進んでもらった

私は花さんとは反対側の沢の右側の尾根へ上がり、やはり車の方向へ・・・


尾根沿いの山道では台場クヌギが点在する場所も確認できたが

やはりこの地も他の採集者がかなり入っているようであった


今さっき歩いた沢沿いはかなり山奥になるはずだが

あそこにも採集者が入っているとは思わなかった

材のチェックの仕方や場所からすると

ベテランの方なのだろうと予測はできた

   いつもカメラを向けてしまう山

花さんと無事に合流し、車へと二人で向かう・・・

車を停めた先もまだ未知の場所であった為に

そのまま車を通り過ぎて先を歩いてみる事に・・・


しかし・・・

綺麗に開けてしまって森の木々さえない・・・

すぐにUターンで車で次のポイントに・・・


<第二ポイント>

ここでもまた二手に分かれてみる事に・・・

私はまたもや沢沿いを上がる・・・

花さんは沢を下がる・・・


私はすぐに良さ気な倒木を見つける事が出来た

ここで大声を出せば花さんにも伝わるであろう・・・

でも・・・

確定食痕が出てからにしよう・・・(^^ゞ

それまでは花さんにも他の材を探してもらう事に・・・(^^ゞ

   なんとなく期待の持てる倒木

2種類のカワラタケが生えるこの倒木・・・

倒木の両サイドで違う種が生えていた

早速、期待度の高い種の方に斧を入れると・・・

   き、来たっ!

のか・・・?

確かに食痕は太いが明らかに違う雰囲気が漂う・・・

まだ花さんを呼ばなくても良さそうだ・・・(^^ゞ

そのまま食痕を追い続けるとその主の背中が現れた

   食痕の太さとはかけ離れたサイズの幼虫・・・

あちゃ〜・・・

やっぱしコクワ(TOT)

   んね!

その後もワラワラとコクワばかしが姿を現してくる

こりゃダメだ

とばかりに反対側に移って斧を入れるが

こちらもコクワの猛攻撃・・・

来季に期待してそれ以上は削らずに見切った


そのまま沢を更に上がっていくと

沢の両側には台場クヌギとエノキの混生する林が続いていて

非常に期待感が持てる場所である

しかし材が少ない・・・

いや、無い・・・(TOT)


材さえあれば確立もかなり高い場所だとは思うのだが

こればかりはしょうがない・・・

材の無い雰囲気は続いているのだが

期待感の持てる場所だけについつい深追いして沢を登っていってしまう・・・

そんなところにまた花さんから電話が・・・


花    「かぶさん、今、どこですか〜?」

かぶ  「まだ沢を登ってますが・・・」

花    「なんかですね・・・アカアシチックな幼虫が出たんですがオオっぽいんですよ・・・」

かぶ  「おおっ!出ましたかっ!」

花    「ただ、今一つ自信のない幼虫なんすよ・・・」

かぶ  「どんな材からですか?」

花    「それがですね・・・非常にしょぼい材からなんです・・・」

かぶ  「ふむふむ・・・」

花    「どおします?コッチに来ます?来ても二人で削る様な材じゃないんですよ」

かぶ  「なるほど・・・ならば削り倒しちゃって下さい!」

花    「了解〜!」

かぶ  「私もこの場所を見切ったらすぐにそちらに向かいますから・・・」


どおやら花さんが幼虫を出したらしいのだが

「すぐに来て!」

という感じでもなかったので

そのまま沢を上がり、ある程度の見切りを付けた頃にその沢から出た

途中、数本の台場クヌギを見て回り

周囲の材の確認をした後に花さんがいるであろう場所へと向かった・・・


さすがに花さんももういないかな?

と、思ったらまだしょぼいと闘ってた

   どうですか〜?

花    「この材から出たんですよ」

かぶ  「ふむふむ」

花    「こんなしょぼい材が食痕まみれで・・・」

かぶ  「ふむふむ」

   食痕カスが散乱する現場

花    「結局、8つ出て、3つ潰しちゃいました(^^ゞ」

かぶ  「どれどれ?ケースは?」

   こりゃ完璧なオオ3令ぢゃないっすかぁ〜!

かぶ  「ちょっと待って、写真撮らせて・・・」

   オオ3令横から

   オオ3令正面から

花    「でもね、その一番デカイのは最後の方に出たんですよ」

花    「電話した時に出たのはコッチのヤツなんすが・・・」

花    「どおです?ちょっと悩むでしょ?」

渡された幼虫は3令ではあるが確かに「ん?」となるような幼虫だった

どうやらオオ3令初期の頭幅の狭いメスの個体のようである

見ようによってはアカアシにも見えなくもない

これが単体で出てきたら確かに悩む(^^ゞ

しかしその後に出てきた幼虫達からすれば

コイツも間違いなくオオであろう・・・


まだまだだな・・・かぶ花(^^ゞ

   まき散らされた食痕カスからは・・・

花    「もしかするとその食痕カスに取りこぼしてるヤツがいるかもしれないんです・・・」

花さんの言葉に冗談交じりで食痕を斧でほじってると

マジで出てきた・・・オイオイ(^^ゞ


これで9匹、潰したのも入れると12匹の3令が一本の材から出た事になる

話を聞くと直径15センチ程の材だったという・・・

しかも材には芯があり十分に朽ちた材ではない

この後も辺りを回ってみたが

他にももっと良い状態の材がいくつも見つける事が出来た

何故にオオはこのようなしょぼい材にこれだけの産卵をしたのだろうか・・・

どう考えても全ての幼虫達が十分に栄養を取れる状態の容量ではない

ヘタをすると全ての幼虫が成虫に成りきれないのではなかろうか・・・

それでもココへ産卵をしようと考えたオオメスには

なんらかの考えがあっての事だろうか・・・


まぁ、所詮は人間の考える事だから

ちゃんとした答えは出ないとは思うが・・・


飼育下ではオオの産卵の為に直径10センチ前後の長さ15センチ程の産卵木に

10や20も産卵することもあるし・・・

やはり虫の考える事は私ら人間には理解は出来ない(^^ゞ

それとも虫達は何も考えずに行動しているのか・・・?


以前、夏場の新潟で拾ったオオのメスは

産卵させる事無く、飼育を続けていたのだが

飼育ケース内に入れておいた転倒防止用の鉛筆程の太さの切れ端材に産卵してた事もあった

これには私もビックリした

割ってみると孵化して1令になっていたのだが

どお考えても2令になって食い進む容量がないし

なにより自分のいられるスペースさえないのである

さすがにこのメスの行動には我が目を疑った事もあった・・・


不思議ですね・・・

虫って・・・

   花さんが出した場所よりほど近い場所で・・・

ずいぶんと古い材を見つける事が出来た・・・

カラカラに乾燥してる部分も多く

材自体の重さも非常に軽い

でも期待の持てそうな部分も多少あったので

邪魔になっている上部に乗っかっていた他の倒木から引きずり出して

削り易くしようとした時・・・

↑うわっ!なんだか表現が難しい(TOT)

その時に材の一部が折れた

そこには・・・

   コクワの幼虫とコクワの巨大食痕(TOT)

こりゃ期待薄いかな・・・

と思いながらも削り始めると

ちっこい幼虫が沢山出てきた(TOT)

やめとけばヨカッタ・・・かな?(TOT)

   画像の中に4匹の幼虫が写ってます

これ・・・

コクワの2令・・・

だよな・・・

自信の無いかぶ

近くにいた花さんにも手渡して見てもらうが

同じ答えが返ってきた

とりあえずケースに入れて家に持ち帰り、ジックリと見てみる事にした

同じサイズの幼虫をもう1匹と

少し小さめの幼虫(たぶんコクワ1令)も一緒に・・・


さすがにこのサイズをフィールドで取り扱うには私には少々難がある

ちょっとした取扱いミスで手元からポロリといきかねない・・・

落ちたらまず探すのは不可能であろうから

家でのお楽しみということで・・・


(帰宅後・・・どおやらコクワの1令、2令のようです)

   にれい・・・

その後、コクワの3令、成虫が出てきてしまい

この材も諦めました・・・

   石の上にも3年・・・

今度は、その場から少し離れた場所へ二人で移動すると

エノキ材がたわわにある斜面に辿り着きました

「これはイケるだろ!」

二人とも期待大で、すぐに飛びついたことは言うまでもありません・・・

しかーし!

   サルノコシカケの付くエノキ

どの材もいい感じで朽ちてはいるのですが

どの材からもコクワの反応しかありません(TOT)


昼飯時を過ぎても二人の手は止まらずに

エノキと闘い続けるのですが

オオの気配はまるでゼロ・・・

こんだけの材があればどれかには入っているだろう・・・

そんな期待も疲労と空腹には遂には負けてしまい

その場所も後に・・・

ココも来期に期待して・・・(^^ゞ

   コクワの食痕と幼虫に見飽きた・・・の図

<第三ポイント>

遅めの食事の後・・・

本日、最後と思われるポイントへ・・・


車を降りて歩き始めようとすると・・・

「うおっ!・・・く、車に・・・タ、タバコ忘れた・・・」

そお言い残して戻って行った花さん・・・

やるな・・・(^^ゞ


ここは採集者が今期すでに何度も入った様な形跡が所々に見られ

「これは!」

という材には必ずチェックが入ってる

見逃してる材はなかろうか・・・

と、歩き回るものの

体力の限界が近づいてきている私・・・

何故なら・・・

普段でさえ体力は無いのにもかかわらず

食事制限とジョギングによる減量を今月から始めているのであった

さすがにスタミナ不足である(^^ゞ

先ほど、昼飯を摂ったばかりなのだが

ヘルシーに行ってしまったものだから尚更・・・

   かぶさん、これ入ってるよ!一緒に叩こう!

そんな花さんの言葉にも・・・無視(^^ゞ


花    「かぶさん、この立ち枯れのあの上の部分が気になるんだけど・・・」

かぶ  「無視・・・(^^ゞ」

花    「かぶさん、この斜面のあの材は入ってるんじゃない?」

かぶ  「またまた無視・・・(^^ゞ」


正直、歩いてるのがやっとでした(^^ゞ


何故に減量なのか・・・

会社でこの事に触れると決まって必ず・・・

「ええっ!減量?全然太ってないじゃん!」

とか

「現在の体重でも少ないぐらいなんじゃないの?」

と、必ず言われる・・・


ハタから見た目は確かにそうなのだが

人の見えない部分では恥ずかしい事になってる私の体であった・・・

脇腹に余分にお肉が付いてるんですm(_ _)m


なので昨年も同じ時期に減量をいたしました

これも夏場に向けての私の行事の一つと成りつつあります・・・

これからの時期

川原でバーベキューや・・・

プールや・・・

海や・・・

服を脱ぐ機会が多くなる訳ですから

そこで余分なお肉を他の人に披露してしまうのが非常に恥ずかしいんです・・・(^^ゞ

元々・・・夏!海!水着!みたいな生活が大好きな私ですので

こればかりは妥協出来ないんです(^^ゞ

   道端に落ちてたカブト・・・

この時期、ここまで完品に近い状態のカブトの死骸も非常に珍しいのではないかと・・・

なんとなく写真を撮ってしまいました

(^^ゞ


結局、4時頃には帰路へ着く事に・・・

   途中のサービスエリアでの一コマ

花さんがエノキから出したという2令の幼虫・・・

花    「なんだと思います?」

と、手渡されたが・・・

とりあえず撮影を・・・

   撮影を繰り返しているうちに・・・

かぶ  「これ・・・ノコちゃいます?」

花    「やっぱしそうですかねぇ・・・」

花    「コクワがひたすら出てくるエノキ材から頭の濃い色のコイツが一つだけ出たんです」

かぶ  「でもひょっとする事もあるかもですよ」

かぶ  「ちゃんと飼育してオオにして下さい(^^ゞ」

花    「ボトルに『オオになれ!』って書いておきますか・・・」


↑この方法でいくつもの幼虫をオオに変身させた過去を持つ花さん・・・(^^ゞ

コクワもノコもみんなオオになるらしい・・・(^^ゞ

   私が持ち帰ったコクワの1令2令

さて・・・

あと1、2回はこの地に来れそうですかね・・・

ずいぶんと暖かい日々が続いてる今日この頃ですが

シーズン終盤・・・

もう少し頑張ります

m(_ _)m


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